アミノ酸ってなぁに?

アミノ酸は太古の時代から地球に存在する最も古い栄養成分といわれる。 5億年前の三葉虫の化石からアラニンなどのアミノ酸が検出された。  1969年にはオーストラリア ビクトリア州のマーチンソンに落下した隕石からアミノ酸の一種、グリシン、アラニン、グルタミン酸などが見つかっている。  遠い宇宙の果てからの生命の重要な構成要素であるアミノ酸が見つかった事実は宇宙に生命体が存在した証として受け止められています。

 肌や髪をいたわるアミノ酸

皮膚の角質層に含まれるアミノ酸の量が肌の潤いを左右するといわれる。  角質層に含まれる天然保湿因子の約半分が各種アミノ酸や関連物質からできており、外からアミノ酸を補給することで角質層はしなやかさと張りを取り戻せるといわれる。

 医療の現場でも使われるアミノ酸

1956年、手術後の患者の栄養補給を目的としたアミノ酸輸液が日本で開発されて以来、医療現場での利用も進んでいる。  体力回復を早める栄養剤としてだけでなく、小腸を大量に切除してから十分栄養を取ることが出来ないケースや肝硬変の患者の食事療法などにも役立っている。

 スポーツとアミノ酸サプリメント

長年、運動時のエネルギー源になるのは糖質と脂肪とされてきたが、最近バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の一部が筋力に蓄えられて 運動時のエネルギーとして使われることが分かった。  食べ物のタンパク質が体内でアミノ酸として吸収されるまでは、2時間くらいかかるが、アミノサプリメントの場合、20分~30分と短時間で吸収出来るため、厳しい運動などで失われたアミノ酸を迅速に補給するうえで役立つ。

 健康を支えるアミノ酸

食べ物として口から入ったタンパク質は小腸で分解、吸収された後、アミノ酸として肝臓に運ばれる。  肝臓に蓄積されたアミノ酸は核酸(DNAやRNA)がもたらす遺伝情報によって、新たにヒトの身体を構成するタンパク質になるほか、体のエネルギー源となる。  また個々のアミノ酸自体も栄養面、機能面で重要な役割を果たしている。